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Rally Cranking ってなんだ?なにをどうするんだ!?

自転車ラリー「Rally Cranking」はどういうイベントか。間もなくエントリー開始、2019年2月の第二回開催を前に、ルート、使用機材、進行イメージを解説していきます。

●イベント概要

Rally Crankingは千葉県富津市に設けられた拠点をスタートして未舗装路を多数含む約160kmの距離(予定)を、コマ図やコンパスなどを用いながらライダー自身のナビゲーション能力でルートを見つけて走るラリーツーリングです。時間制限は12時間。制限時間内にフィニッシュ地点にたどり着いた参加者を完走と認定します。通過車両の確認を行うチェックポイント(CP)は複数箇所設けますが、エイドステーションの設営はありません。またルート上でのサポートは一切ないので、自身やマシントラブルに対応するリカバリー能力もライダーに求められます。

・・・ラリーというモータースポーツに由来する競技形態に馴染みのある方は、これで大体のイメージが掴めるかも。しかしふだん自転車競技を中心に活動している方にはナンノコトヤラという部分が多々ありそうです。イベント概要や前回写真・インフォメーションなどを引用しながら、一つひとつ説明していきましょう。

●ルート

舗装路および未舗装路(ダート)を通過します。舗装路はあまり大きな幹線道路は通らないように設定、1.5車線の県道や市道が中心。開催地の南房総には、こうした狭い舗装路が網の目のように通っています。2月の開催時は日陰の凍結や苔に注意。

未舗装路というのはジャリで覆われた林道を主に指します。1車線程度の道幅はあるので、乗ったまま走り抜けることも、がんばれば漕ぎ上がることもできるでしょう。

一部には大雨の影響で深く抉れた跡などもあるのですべてがペダリングできるコンディションとは限りません。

自転車ならではのアドベンチャーなルーティングを予定していますので、担ぎポイントもいくつか準備しています。獣道や藪こぎも多少あるかも。

●走行距離

第一回開催は総走行距離140kmでした。高山のない房総半島ですが登って下っての繰り返しで意外と大変な部分も。

前回のルートプロフィール。房総半島を舞台とする以上、似たような獲得標高になると思われます。今回は160kmを基本に試走を繰り返し、山岳行程が多くなった場合は距離を短縮したいと考えています。1ヶ月前の最終試走後に決定。

前回は70km地点から折り返しでしたが、そこでのギブアップでも「ハーフ完走認定」としました。今回も希望者はハーフ距離で終えられるようにしたいと考えています。ただし、ルート上でのリタイヤも含め、ケガや事故などの緊急時以外は主催者によるピックアップはありませんので自走もしくは輪行での自力帰還が条件となります。

●ナビゲーション

ラリーの醍醐味は「セルフナビゲーション」。ルート上には主催者による案内板やコーステープなどはありません。コマ図と呼ばれるルートマップから地形やその場所の特徴を読み解き、サイクルメーターの距離と見比べながら道を選択していきます。

・・・というとすごく難解そうですが、どんな人でもひと目見ればすぐわかるのがコマ図のいいところ。ちなみに世界的に有名な「ダカールラリー」でも同様のマップを使っています。メリットとしては他人のペースに惑わされず、自分の呼吸で走れるところ。

こちら一例。実際に使われたものです。配布時はA4横サイズの紙に2列レイアウトされているので、真ん中で折って縦に読んでいくか、

真ん中で切って縦に貼り合わせ、長いロール状にするか。

参加者用インフォメーションではマップの説明もしていますがこちらにも転載を。

●チェックポイント(CP)

ルート上の複数箇所で、通過チェックを行います。マップ上でCPを示すこともあれば、隠しポイントとして設定している場所もあります(ショートカット防止のため)。有人CPの場合もあれば、無人CPもあり。参加者自身のスマートフォンでリアルタイムチェックを行います。

有人CPでは予め主催者に預けた補給品を受け取れるようにします。主催者からも、水や補給食などの若干のサービスがあります。

●使用機材

オフロード走行が全行程の1/3を占めるので、MTBが第一候補となるでしょう。実際、いちばん参加台数が多い車種です。タイヤ選択が決め手かも。

しかし舗装路区間や全行程の長さもあり、快速仕様のシクロクロスバイクという選択をされた方も。あるいはダート区間をぐっとガマンの走行で凌ぐロードバイクというチョイスもあるかも?自信があるならママチャリでも。別クラス扱いにしますが電動アシストで予備バッテリーをたくさん担いで来てもいいですよ、正解なんてありません。

ちなみに第一回時の唯一の完走者はまさかのファットバイク。

●装備品

完走者の自作マップホルダー。走行中でもコマ図をしっかり巻き取れる装備も完走の大きな要因だったのかも。ちなみにこちらのマップホルダーは、以前DOAとN-System様との共同プロジェクトである自作マップホルダー企画「DENDAN」をプラダンボールで作成したものです。電動部分をオミットすることで軽く丈夫なマップホルダーが作れますね!

スタート時間はまだ真っ暗な午前5時ですので、最初のダートは暗闇の中。前照灯はもちろん、マップを見るためのライトも必要でしょう。

簡易的なマップホルダー(バインダー&クリアファイル)でも、もちろんOK。サイクルメーターは区間距離を測るかんたんなモノでいいのですが必須です。

最低限という意味ではクリップひとつでも充分走れます。

パンクや故障に備えて、予備チューブやツールも持参する必要があるでしょう。町や村を通過するので自販機やお店も点在しますが、最低限の水や補給食の携行も推奨します。

前述の通り、緊急時以外はスタッフによるピックアップは行いません。リタイヤは自由ですが、そこからの拠点への帰着も自力となります。最寄りの公共機関を利用するために輪行袋の携帯を必須とします。安価なものなら数千円で入手できます。※参加者の同行者が現地でピックアップする場合は不要。

●全体タイムテーブル

第一回はこの流れでした。イベントの進行イメージ把握にお役立てください。繰り返しますが、リタイヤ後の拠点までの帰着は自力でお願いします。

東京湾の落陽を見られるのは誰か!? 栄えある第二回目の完走者は!?

挑戦者よ、そして冒険者求む。

※他イベント主催者各位、当サイトの説明を転載・流用しないでください。


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